ご挨拶

第30回日本腹膜透析医学会学術集会・総会

大会長 金井 英俊

(小倉記念病院副院長 腎臓内科主任部長)

第30回日本腹膜透析医学会学術集会・総会のご案内

小倉記念病院腎臓内科の金井英俊と申します。

この度、2024年11月16日(土)〜11月17日(日)の二日間、福岡国際会議場におきまして、第30回日本腹膜透析医学会学術大会を開催させていただく運びとなりました。

本学会は腹膜透析に関する臨床と研究を促進する国内では最大規模の学会です。腹膜透析領域の科学的発展向上を目的としており、多くの研究発表と活発な討議が行われます。本回はpostコロナ禍での完全対面形式による福岡市での開催を企画しており、医師・看護師・臨床工学技士・栄養士・薬剤師・介護士・ソーシャルワーカー・理学療法士・行政など腹膜透析医療に関連する全ての職種の方々の参加が見込まれます。

本会は年次総会としては30回という記念すべき節目の会にあたります。孔子が書いた論語の一説に「三十而立」とありますが、30歳とは学識や道徳感も確立して世に立つ自信も得る年月とされます。30年という年月に渡って培われた本会の功績は、ひとえに、これまで腹膜透析を腎代替療法の核となるべく確固たる礎と発展に寄与された全職種の方々の熱意と努力の賜物と考えます。また、腹膜透析は腎代替療法の選択肢のひとつであるのみならず、臓器保護の手段、認知症の予防効果、自宅復帰・在宅支援としての有用なツール、医療連携の強化手段、さらには最新の遠隔医療を具現化できる場としての多様性を保持しています。これらを鑑みるとともに腹膜透析を担っておられる全ての方々に敬意を表し、本学術集会のテーマを「PD:情熱&多様性」とし鋭意準備を進めているところでございます。本会が実りあるものとなりますよう、是非とも皆様方のご協力を賜りたくご参加をお願い申し上げます。

現状では対面での現地開催として準備を進めております。九州圏内では第4回(済生会八幡総合病院中本雅彦先生)、第16回(大分大学医学部友雅司先生)、第23回(産業医科大学病院田村雅仁先生)に続き4回目7年ぶりの学術集会となりますが、初の福岡市での開催となります。11月の博多は例年であれば、台風の季節も過ぎペナントレースもひと段落し秋が深まりつつあり滞在には最適の季節です。折から、ふく・あら・鯖など季節の食材に加えまして、福岡・九州地場の味を心行くまでご堪能戴けると存じます。皆様方のご来福をこころよりお待ち申し上げます。

謹白